大和町の家 ~ Japanese Modern 日本の伝統色 ~

東京都内の住宅密集地に建つ防火規制の厳しい地域に位置しますが、昔ながらの下町風情が色濃く残るとても閑静な場所です。

 

建築主からのご要望は次のようなものをいただきました。
 ・なんと言っても安く建てたい。
 ・玄関から直接リビングルームに入るような動線
 ・畳スペースがほしい
 ・家族全員の個室がほしい
 ・防犯性能を高めてほしい
 ・広い浴室がほしい
 ・キッチンはガスを使用
 ・自転車を置くスペース(駐車スペースは不要)
 ・1階にお父様の部屋
 ・ペット(犬と猫)のトイレスペース
 ・扉を閉めてもペットが通れるようにしたい
 ・収納は十分に確保

■設計のポイント

ご要望を満たすためにある程度の面積が必要になり、地下室を設けることに。しかも総地下を必要としました。地下室は当然、高コストにつながります。そこで何とかその影響を最小限に抑えるために、コストダウン対策を練りました。
 ・全ての階高を押える。
 ・1階床レベルをGL+800程度まで上げて、地下掘削の量を少なくする。

  (山留め工事、土工事のコスト削減)
 ・仕上材全般を汎用品とし、建具も既製品を使用
残念ながら高い材料を使用できなくなったのですが、キッチンやユニットバスはグレードダウンせずにいいものを据えることができました。また寝室天井の建築化照明やキッチン廻りの縦格子など木の造作によるデザインを多用しましたが、コストアップにあまり繋がらない大工工事で対応したためコストを抑えながらもデザインを実現しています。

 

■コスト(坪単価)

地下コンクリート躯体も含めて平均坪単価は64万円/坪ですが、当初からローコスト住宅を目指していなかったので、かなり妥当なラインに落ち着きました。また仮に地下がなくて地上2階建てを想定した場合、概算ですが坪単価59万円となりました。戸建建売住宅の販売単価は標準グレードで坪当り70万円台です。それと単純比較してもかなり安くできたと評価しています。

■デザイン
全体は和モダン(Japanese Modern)で統一。色調は日本の伝統色をベースとし、建築化照明などの各デザイン要素を色付けして、空間構成のアクセントや要としています。
(例:階段内壁:紅色、寝室天井:桜色・若葉色・利休鼠・炭色)

そしてリビングの大黒柱を代表に、木造の架構(垂直と水平)による直線美を基本表現として意識してもらえるデザインとしています。

■建築概要

所  在  地   東京都

規模構造 地上2階/地下1階
        木造在来工法(地下:壁式鉄筋コンクリート造)

延床面積 158㎡

用   途 一戸建ての住宅

竣   工 2010年3月

坪  単  価    64万円/坪(地下なしを想定した場合59万円/坪)

そ   の  他 準耐火建築物(防火上の規制が厳しい地域のため)

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